ショーケースに並ぶ博物館さながらの骨董眼鏡や年代物の眼鏡。
それぞれにそれぞれの時代が求めたデザイン・機能があります。
現在とは少し違う古き良き眼鏡たちのお話を不定期連載。
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第5回 鼈甲めがね!!
鼈甲とは玳瑁(タイマイ)と呼ばれる海がめの甲羅から作られたものです。
タイマイは体長70センチ〜100センチほどになる中型の海がめでキューバなどの
暖かい海に生息しており一部の地域では食用にもされています。
日本では沖縄にも少数生息しているようです。
しかし本来鼈甲とはスッポンの甲羅をあらわしており玳瑁とは別物、
ではなぜ今玳瑁の甲羅をそう呼ぶのでしょうか?
江戸時代以前は鼈甲と玳瑁は明確に区別されていました。
しかし江戸期後半の天保年間贅沢を良しとしない奢侈禁止令がだされたため
人々は玳瑁を安価なスッポンの甲と偽ったためと言われてます。
呼び方を変え実体を隠しごまかす、日本人の得意な技ですね。
鼈甲(玳瑁)の歴史は古く日本最古の記録は1400年ほど前、
小野妹子が隋より持ち帰ったものとされています。
いまだそのときの工芸品が正倉院に保存されているとか。
世界最古はやはり中国、兵馬俑や万里の長城で有名な秦の始皇帝
の王冠に鼈甲細工が使用されているそうです。
それほど長い歴史をもつ鼈甲細工ですが国内の最盛期はやはり江戸時代、
鎖国時代のため原料の甲羅の入手は長崎が中心となり自然そこには
腕のよい職人たちも多く誕生することとなった。
現在鼈甲といえば東洋のイメージで大陸より技術が伝わったとされていますが
一説によれば当時のポルトガルもしくはオランダ人より平戸の細工師が技術を伝授されたと
する説もあり東洋と西洋が混ざり合い昇華された姿が現在の日本の鼈甲技術かもしれません。




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